目的と概要

 京都市では、平成9年より、廃食用油にメタノールを加えてアルカリ触媒法により脂肪酸メチルエステル(FAME)に変換し、粘性と引火点を下げて、市バスやごみ収集車などに利用するバイオディーゼル燃料化事業を15年間に渡って実施してきた。しかしながら、これまで廃食用油を原料とした第一世代のバイオディーゼル燃料(脂肪酸メチルエステル)は、①軽油と比較して低カロリー・高沸点の燃料特性で、②燃料品質においても加水分解性や酸化安定性、熱安定性による流通・利用過程での燃料劣化などの課題があったが、特に、最近の新型ディーゼル車両(DPFやNOx除去装置)での適合性でエンジンオイルへの燃料の混入やNOx除去装置の除去機能などで技術的課題を引き起こし円滑な利活用にとって大きな課題となってきている。また、第一世代のバイオディーゼル燃料(脂肪酸メチルエステル)では、原料として動物性油脂なども利活用が困難でもあり、燃料供給量の拡大の観点からも課題があった。
 そこで、本研究プロジェクトでは、これらの諸課題に対して、①触媒による多様な動植物油脂からの脱炭酸・開裂反応により炭化水素系の燃料化機能を有する第二世代バイオディーゼル燃料化技術により、軽油と同等のカロリーや沸点の燃料特性を持つ分解油を生成すること。更に、②この分解油に残存する二重結合など不安定要因になる成分などを低減する分解油の水素改質や③冬季の結晶析出防止等品質の安定化を図る添加剤調整など車両への円滑利用システム開発などにより、多様な動植物油脂から車両適合性のある第二世代バイオディーゼル燃料化を図るとともに、バイオディーゼル燃料利活用普及拡大に向けて、回収システムの検討(モデル地域での社会実験)、制度改革を含めた社会システムを検討・提案し、第二世代バイオディーゼル燃料の利活用の加速化を図ることを目指し、これらの事業目的を果たすために以下の開発実証を実施した。

(1)第二世代バイオディーゼル燃料化技術と車両への円滑利用システムの開発
(2)第二世代バイオディーゼル燃料の車両適合性に関する実証研究
(3)バイオディーゼル燃料利活用普及拡大システムの実証研究

 なお、本研究プロジェクトは3ヶ年の実証事業で、全体の総括と各年次別の実証研究の結果の概要を示す。

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本研究プロジェクトの動画でのご紹介

本研究プロジェクトの取組や研究実証結果を動画にてご紹介しております。   

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研究実証の結果の概要